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大して参考にならないGREの対策と受験

kashitaka
kashitakaエンジニア / 2025年にCS学びにアメリカの大学院に進学。エンジニアのCS留学を応援したい

今回はGREの話です。GREは大学院へ出願する際に提出する共通テストです。TOEFLの100点達成が終わったら次はGREという人が多いのではないでしょうか。

大学によってGREのスコアは提出必須/任意/提出不可の大学があるというのは、出願書類の記事で触れました。

多様な学生を迎えるためにペーパーテストの成績で判断しないということで、提出不可や任意の大学が割と多いです。その上1回220ドルの受験料がかかるので、正直やる気が起きないのですが、提出任意の大学でも一応スコアを見るということなので受験しました。

スコアはぶっちゃけ自分はそんなに高くないです。一応Quantitativeは168は取りましたが、Verbal150, AWは3.5で、ネットの大学院留学界隈の諸兄のほうが優秀ですので、この記事はあんまり参考にならないと思います😅

GRE対策に疲れた誰かの暇つぶし系読み物になればいいな程度の気持ちで自分の経験を書きます。

試験

科目は3科目

  • Quantitative(数学): 170点満点
  • Verbal(国語): 170点満点
  • Analytical Writing(英作文): 6.0満点

Quantitative

ネットでGREの数学は「日本人には簡単すぎる」とかよく言われるし、Verbalに比べたら確かに平均点は高いですが、言うほど簡単か?というのが僕の印象です。というかナメないほうがいいし、ナメると失敗します。

僕は数学は割と得意だと思っており、東工大の入試でも2時間半で4問解く狂った数学の試験も通過した自負もあります。なので正直、初回で95%くらいの得点率かな?みたいな自信がありましたが初回の点数は158点😂

確かに、問題の答えを出すために必要な数学の知識は高校の数学2Bまでの知識で十分です。そういう意味では簡単です。ただそう簡単に得点できない理由は

  1. オッサンの僕の頭がすでに腐っている: 単純な計算ミスが多すぎて失点
  2. 1問平均1.5分で回答というスピード勝負: 英語の問題文をじっくり読んでゆっくり考えて解くようではだめ。検算してる時間もない。
  3. 金利計算: 100万円の預金に年利5%の利息を1ヶ月の複利周期でもらった時の1年後の利息は?→ 5万じゃなくて51,162円が正解😮

まあそんなこんなで、正確にスピード感を持って解く訓練と、GRE特有の問題パターンもあるので結局勉強が必要です。

対策

↑の公式の問題集が一番です。1問1問時間測って1.5分以内でなるはやで解く感覚を身につけます。間違えたもの、時間がかかったものはよく解き直します。わからない数学単語もメモって覚えます。

Magoosh と言うGREの問題集のサイトがGRE対策界隈では有名で、僕も課金して使ってました。数学の問題だけで800問くらいあります。

ただ、Magooshはちょっと数学の問題は本物と違う感じがします。再現度は90%って感じでよくできているんですが、本番で見ないタイプの問題があったり、解くのに2〜3分くらいかかる問題があったりします。時間かけたくない人は公式問題集から最初に練習したほうがいいと思います。

Verbal

GREはアメリカ人も受けるので、そのネイティブ向けの国語試験のため英語が非常に難解です。英語ってここまで自由なのかというレベルの文法構造が読み解けない文が次々と出てきます。単語も見たことないものがたくさん出ます。

対策

単語くらいはせめて覚えようと言うことで、前述のMagooshの会員向けのコンテンツにGRE単語帳があるので、それをAnki Appに入れて覚えました。語彙問題は多少正解率は上げられたかなという感じ。

Analytical Writing

公式のサンプル問題集(pdf)が公開されています。これを一通り読み通して答えに思いを馳せるといいです。ここから全く同じ問題が出ます。

ChatGPTに聞けば模範解答なんかも作ってくれます。大体こう答える感じかというのはわかります。とはいえこんな半端な勉強しかしてないんで2.5~3.5のスコアで停滞して点は伸びませんでした。🥲

受験

TOEFLと同じく重課金で行きます。回数稼いで一番いいスコアを大学に出しましょう。といっても年間5回までしか受けられないので、青天井の課金にはならないです。

受験期間にも制限があり、1回受けたら21日間開けないと次回が受けられません。5回受けるなら最短でも約3ヶ月かかるので出願時期の12月から遡って夏前くらいから受け始めると余裕ありますね。

正直僕も5回受けるつもりはなかったです。さっさと数学満点取って卒業するつもりだったのですが上手くいかず、ずるずる5回受けてしまいました。

TOEFLと同様GREにも Home Edition があるようですが、TOEFLとは違って GRE Home Edition のスコアを認めている大学はあまりないので会場受験になります。東京の人はソラシティですね。「またここに来てしまった」そう思いながらあのビルを毎月見上げてました。キーボードはUS配列だった気がします。

スコア

前述の通りVerbalとWritingは非英語ネイティブにはキツすぎるので、理工系の専攻であればあまり重視されないという説を聞いたことがあります。一方で数学のスコアはトップ校の理工系だったら留学生はやはり満点取りたいという説を聞きます。僕は168(83パーセンタイル)なので微妙です。

MBA留学界隈では数学と国語合わせ320くらいは取りたいみたいな話も聞きます。僕は318なのでやはり微妙です。

大学や専攻によってもGREスコアの重要さは違うので、これらの説はあくまで目安程度だと思いますが。

おわりに

それほど参考になる情報がなくてすみません😅

スコアメイク苦しんでいる人が、受験会場からの帰りの電車の中で気晴らしに読んでいただければ幸いです。お読みいただきありがとうございました🙏


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kashitaka

ソフトウェアエンジニア。2025年アメリカのGeorgia Techの修士課程でCSを学ぶ予定。 ブログでアメリカの大学院の受験のあれこれを書いていきたい。 経歴:埼玉育ち→東工大→新聞社→リクルート→ベンチャーCTO→(株)サイカ→CSを学びに渡米