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アメリカ大学院のCS修士課程の探し方

kashitaka
kashitakaエンジニア / 2025年にCS学びにアメリカの大学院に進学

アメリカの大学院でCSを学ぶキャリアパスに興味を持った人がまず初めにやることは、どんな大学があるかを調べることだと思います。

そこで今回はアメリカの大学院の探し方になります。とは言っても目から鱗な方法はなく、結局私がやったことは地道に1つ1つ調べていくことでした😅 対象読者はこれから大学院を探そうとしている人向けになります。

前回の投稿で書いた出願要件を各大学ごとに情報整理していく作業になります。興味がある方は前回の投稿も読んでみてください。: どんな人が出願しやすいか?アメリカ大学院のCS修士課程の出願要件について

入り口はランキングに頼る

日本人にはアメリカの大学の名前なんて正直ほとんど知りません。そこで頼るのは世界大学ランキングとなります。

大学の価値はランキングじゃ決まらないでしょうし、穴場な大学も現地の高校生や大学生はたくさん知っているのかもしれません。ただ、日本ではそんな現地感のある情報は手に入らないので、偏差値偏重主義のようだと批判されるでしょうが、ランキングサイトが一番わかりやすいまとめです。

まずはランキングを見て、どんな名前の大学があるか調べます。

ランキングサイト

有名どころは下記です。

採点している組織が違うので順位はサイトによってバラバラですが、トップ30とかトップ100のグループで見れば大体メンバーは一致してます。

これらのサイトの順位は毎年結構前後するので最新だけでなく過去2,3年もみて大体の位置を掴むといいです。

また、総合ランクだけではなく、学科をCSに絞ってランクを見ることが大事です。例えば、ビッグテックの支社が多いオースティンにあるテキサス大学オースティン校は総合だと世界66位ですが、CS部門だと人気が高く30位です(QS・2024)。

ランキングをざーっと俯瞰して20-30校くらいのリストができたらそれぞれ調査していきます。

1つ1つみていく

ひたすら各大学のサイトを見てどんなCSプログラムがあるかを調査していきます。

大学のプログラムのサイトはどこも入り組んでいて読み解くのが難しいです。1校のプログラムの情報を整理すると1時間くらいかかるので覚悟します。大学トップのサイトはまだマシですが、専攻のサイトとなるとさらに込み入ってきます。

これは英語力の問題じゃないようです。海外のサイトでも「大学のウェブサイトは迷路のようである」というような表現があったので英語話者でもきついらしいです。もう迷い込むしかないです。

1大学のウェブサイトを読み込むだけでも結構時間かかるので、一気にたくさん調べず、気分転換程度に暇な時にちょっとずつ調べて徐々にリストを拡充していくのがいいです。

抽出すべき情報

自分が出願できそうな大学があるか探るなら、下記の情報あたりを抽出することになると思います。

  • 大学名
  • プログラム名:
    • 同じ大学でもCS・CSE・CS(オンライン)などCSに関連するプログラムが複数ある。大学名+プログラムで複合UNIQUEにする。
  • プログラムの趣旨や目的、分野、修士論文の有無
  • プログラムの年数
  • 出願要件:
    • 学部の専門の制限や、そもそも内部の学部生やアメリカ在住者しか受け入れてないなど様々ある。出せないところもちゃんと理由と共にメモっておく。
  • TOEFL/IELTSの足切り/推奨スコア(あればサブスコアごとの要件も)
  • GPA(足切り/推奨スコア)
  • GRE要件: 必須, 任意提出, 提出不要の3種類がある。
  • 出願締切: TOEFL/GREのスコアメイクの目標時期を見積もるために必要。最新が見つからなくても大体毎年同じ時期なので去年のものをメモっておく。

人それぞれ重視するポイントは違うと思うので、適宜取捨選択してください。

下記はもっと具体的に大学院を目指すことになったら集める情報だと思いますが、参考程度に書いておきます。

さらに詳細な情報

出願候補リストを作り、志望度の順位付けをする上で必要な情報(TOEFLスコアメイク後くらい?)

  • 卒業要件: 何個授業取らないといけないか?CS以外でも必要なのあるか?
  • 受けたいと思う授業の詳細なリスト
  • (研究に興味があれば)教員と研究内容のリスト
  • 授業+生活費のコスト
  • 立地とその都市のテックコミュニティ(ビッグテックの支社があるか、スタートアップ盛んか、テックイベントなどありそうか)
  • 最新の出願締切

モチベーションのために調べ直す

TOEFLの勉強やら出願準備やらは長期戦なのでどうしても心が折れそうな時が何度かきます。そういう時は過去に調べたプログラムでも、まだ調べてないプログラムでもいいので、調査してみるとモチベーションが湧きます。

おわりに

効率のいいやり方や、穴場の大学の探し方こそ提供できませんが、私がとった方法としては結局1つ1つ見ていくしかありませんでした。

ChatGPT等に聞いてもある程度答えてくれますが、結局は重要な情報なので自分で一次ソースを見る作業が必要になってきます。

ただ一方で、面倒なだけの作業というわけでもなく、大学のサイトを眺めてるとアメリカの大学院の雰囲気や授業内容も少しずつ見えてきてモチベーションは上がるので、気負わず楽しみながらやるといいと思います。という精神論みたいな括りになってしまいましたが、今回は以上とさせてください😅

最後までお読み頂きありがとうございました〜👋


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kashitaka

ソフトウェアエンジニア。2025年アメリカのGeorgia Techの修士課程でCSを学ぶ予定。 ブログでアメリカの大学院の受験のあれこれを書いていきたい。 経歴:埼玉育ち→東工大→新聞社→リクルート→ベンチャーCTO→(株)サイカ→CSを学びに渡米